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魔法陣使い#11

第11話「影法師(前編)」

宇宙に浮かぶ円盤都市コズモス。
ここに住む女の子たちの物語。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「約束通り魔法陣に関する資料を探してきたぞ」
今日もノノンさんが一番乗りだった。
何となく機嫌が良さそう。

「上機嫌機嫌ですが何かありましたか?」
「いや、なんでもない」
やっぱり機嫌が良さそう。
この人、結構顔に出るなあ。

ノノンさんが持ってきた資料は、
300年くらい前のもので挿絵に何点か魔法陣も載っていた。

「あ、これは」
セイラが『ミスリル(聖銀)』についての記事を見つけた。

「へえー、『ミスリル(聖銀)って魔法の力を無効果しちゃうんだ」

ノノンさん、何か知らないかな?
部活動の報告書を読みふけっているノノンさんに声をかけた。
「ノノンさん」
「ん、何だ?」
「ノノンさんは『ミスリル(聖銀)』のこと知ってますか?」
「ミスリルね…昔は宗教的な装飾品の素材として使われていたらしいが」

「それって今でも手に入るものなんですか?」
「うーん…」
ノノンさんがちょっと面倒そうな顔をして言葉を詰まらせた。
「…お!時間だ、そろそら上がらせてもらうぞ!」
「あれ?待っ…帰っちゃった」

「忙しい方ですわね」
「うん、でもおかげでバグズの連絡も受けやすいよ」
「これからどんどんバグズタイムですものね」

「それにしてもミスリルって本当にあったんだ」
「魔法の力を無効化する金属だなんて、魔法少女の天敵ですわね」
「ゴーグルの人の持っていた機械もミスリルでできてるんだろうか」
「バグズや魔法の壁も消してしまったと言う
んですからその可能性は高いですわね」

「ゴーグルの人の目的って何なんだろ?」

「多分は魔法生物(バグズ)を退治する事なのでしょうね」

「わたしを襲ってみたり、魔法陣をくれてみたり」
この間、ゴーグルの人からもらった魔法陣
『疾風』『火炎』『氷塊』を見ながら考えてみた。

「メグ先輩を襲ったのも勘違いしていたのかも知れません」
「勘違い?」
「元はバグズは魔法陣から生まれたのですから魔法陣を操るメグ先輩は元凶と思われてしまっても仕方ありません」
「あーヒドイなー」
でもバグズが暴れ回ってる原因を作ったのは自分だから当たってるといえば当たってる。
「でもバグズを倒そうとしている姿を見て信用してくれたんですよね」
「多分(おとりにされたけど)…」
「それにしても今回のバグズは魔法陣を2枚持っていたのですね」
「うん、『氷塊』を『疾風』に乗せて飛
ばしてきてた」
「まるで誰かが意思を持って組み合わせたみたいですね」

「それってもしかして!」
「メグ先輩の他に魔法陣使いがいるという事でしょうか?」
「ゴーグルの人が探してるのは、その謎の魔法陣使いなのかも」

「とりあえず、これまで集めた情報をもう一度見直してみよ!」
「はい、ですの」
セイラが端末に今までに集めた資料を呼び出した。
「現場に謎の少女」「不思議な少女」「魔法少女?」「女の子…」
色んな呼び方で呼ばれてる。
「ゴーグルの女性」「銀髪の人物」「一撃で…」
ゴーグルの人のことも話題に上っていた。

「他の目撃情報は…と、あった!これだ!」

「謎の黒い人物」「怪人」「影人間」

わたしやゴーグルの人とは違ったの呼び方をされている人がまぎれていた!

バグズ騒ぎの他にも夕暮れ時に現れる怪人物として報告されている。

身体が透けてたとか目鼻が無くて口だけ笑ってたとか、もうホラーに近い…。

ちょっとだけシーンとなるセイラとわたし。

もうやめようか、と思いながら何となく「影人間」という言葉を見ているうちにぼんやりと思い出してきた。

「体が透けてる…影人間…あ」
一番最初、魔法陣が暴走し屋根裏部屋がたくさんのバグズで大パニックになった時に見た!
「もしかして影人間はあの時のバグズなのかも」
「という事はバグズ自身が魔法陣を使っているということでしょうか!」
「あの時、魔法陣も持ってかれちゃったってことかー」
「バグズの魔法陣使いがいたなんて…」
リンッ!
このタイミング、大家さんだ!
すぐに端末に出る。
「出たよ!今度は列車だ!」
「どんなバグズなんですか?」
「詳しい状況は分からないが、そのバグズに取り込まれると気を失ってしまうらしい」

何となく今までよりもヤな感じ…だけど、
「とにかく分かりました!」
魔法陣を取り出し『変身』!
サーキットリーダーをホウキに変えて飛び立とうとしたその時、セイラがわたしに話しかけてきた。
「待って下さい、わたくしも連れて行って下さい!」
「ダメだよセイラ、危ないよ!」
「わたくしが影人間を探し出します!」
なるほど。
「うん、分かった」
ホウキの後ろに乗るように合図する。
さすがにちょっと緊張しているみたい。
「わたしにしっかりしがみついていてね」
「はい!ですの!」
セイラがしがみついたことを確認してスラスターを全開にした。
やっばりちょっと怖いのか、セイラはいつもよりも強く抱きついている。

バグズが出た列車に向かった。
大家さんの話だと列車のコントロールが効かないらしく、何駅も止まらず通り過ぎているとのこと。
これは早いとこ止めなくっちゃ。

探知機を頼りに列車を探す。
いた!
探知機の針がその列車に引寄せられるように大きく振れている。

『扉(ゲート)』の魔法陣をロード。
列車の屋根に丸い穴が開く。

ホウキのスラスターを注意深く調整して列車の中へ。

突然列車の屋根に穴が開いてそこから魔法少女が降りてくるなんて、かなりシュールな光景なんだろうけど、バグズのせいでそれどころじゃないみたい。

いた!バグズだ!
バグズは逃げ遅れた人に近づいている。
止めなきゃ!

『氷塊(アイスキューブ)』!
『自動詠唱(ロード)』!!

魔法陣から生まれた氷の塊が次々とバグズにぶつかる。

ゆっくりとバグズがこっちを向いた。
ダメージは無いみたいけどこっちに気をひかせることができた!

「セイラ!今のうちにその人を避難させて!」
「はい、ですの!」

さて、これからどうしよう。
何のバグズだか分からないぞ。

氷じゃダメっぽいし、車内で使うのはちょっと危険だけど『火炎(ファイアボール)』!!
いくつもの火の玉がバグズの中に取り込まれてゆく。

氷も火もダメかー。

じゃあ「『麻痺(パラライズ)』!!」
ほんのちょっとだけどバグズの動きがにぶった。
効いた?
と思ってたらすぐに動き始めた。
一体どうしたらあのバグズにダメージを…「あ」
気がついたらいつの間にか追い詰められていた。
攻撃方法考えるので頭がいっぱいで忘れてた!
こんなところで〜!!!

もうダメ!と思ったその時だった。
「おい!魔法陣使い!!」
電車の外からその声は聞こえた。

(第11話終)
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