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魔法陣使い#10

第10話「部活動」

宇宙に浮かぶ円盤都市コズモス。
ここに住む女の子たちの物語。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

次の日、ノノンさんは誰よりも早く部室に来ていた。

「遅かったな、さぁ部活動を始めよう」
私たちが何か言う間も無く、さっさと部室の端末を起動し始めた。

興味深そうに魔法陣の資料を読むノノンさん。
「ほぉ…魔法陣の読み取り機か、面白い」

「はい!今日はここまでなのですわ!」
セイラがすごい勢いでノノンを止めた。
「!!何?」
「ここから先は『ギブ・アンド・テイク』なのですわ!」

「ギブ?なるほど、代わりに私も情報の提供が必要というわけか」
「そのとおり!なのですわ!」

自分が考えてたよりずっと話が早く進んでる。でも?
「今日の私はギブするものを持ってきてないぞ、どうする?」
「はい!今日はノノンさんの事を詳しく教えて下さい!」
「詳しくって言っても、大体の事は調査済みなんだろ?」
「もっと詳しくです!好きな食べ物は?色は?普段どんな音楽を聴かれます?シャンプーとトリートメントはどちらを利用されているのですか…」

おぉう、出るわ出るわ。
セイラの質問の嵐が止まらない。
さすがのノノンさんもアワアワしてる。

…小一時間後、セイラの質問責めが終わった。

なかなか充実した時間だった。
その代わりノノンさんはぐったりしているけど。

「さあ、これから資料を見せてもらおうと思っていたが、時間がきてしまったので今日はここまでとさせてもらおう」
「あ、はい」
「次に来る時は立ち入り禁止区域にある魔法陣に関する資料を持ってこよう」
そう言うとノノンさんはさっさと部室を出て行ってしまった。

結構長くいてくれたなあ。
「あぁ楽しかったですの」
「セイラ、しゃべりすぎ」
「次はどんなお話をしましょうかー」
「そんなことしてたら仲良くなる前に逃げられちゃうよ」
「大丈夫ですのー」
その自信はどこから…

リンッ!
大家さんからバグズ出現の連絡だ!
今日はコソコソ隠れないで連絡を受けれる。

「バグズだよ!メグミちゃん!」
「ミッドノールさん!今度はどこに出たんですか?」
「Oブロックの公園だ!バグズの特徴は、多分氷のようだけど何かそれだけじゃないみたいなんだ」
「どういうことですか?」
「この件に関する投稿がみんな切羽詰まる感じなんだ」
えぇー。

「なんかヤバそうですね」
「うん、まずは行くだけ行って状況を見てきてほしい」
「はい」
「それで自分の手に負えなさそうな時は、もう一度連絡して」
「分かりました!」
ひぇー。

怖いけどまずは変身!
「『魔法陣(サーキット)自動詠唱(ロード)』!!」
大家さんから情報を元に探知機を頼りにOブロックの公園に向かった。

しばらくして公園に近づいた。
バグズは…いた!氷のかたまりみたいなやつに周りキラキラしたものがたくさん浮いている!


時々キラキラしたものがすごい勢いでどこかに向かって飛んでいる。
なんだ?


ゴーグルの人だ!
あの氷のバグズはゴーグルの人を攻撃していたのか!

どうする?私!
なんて言ってられない。
とにかく助けないと!

『障壁(ブロック)』!!
ゴーグルの人の前に魔法の壁を作り、氷のバグズの攻撃を防いだ。

「!…魔法陣使い!!」
ゴーグルの人が自分に気がつきこっちを向いて叫んだ。
「あわ…今は攻撃は無しにして下さいよー」
勢いで助けちゃったけど、次から次に飛んでくる氷のかたまりを防ぐのに精一杯で今ゴーグルの人に襲われたらアウトだ。

「おい、協力する気はあるか?」
「え?」
以外なセリフでちょっと戸惑う。

「あ、はい!あります!」
「よし!じゃあ今だけ貴女を信用する」
そう言うとゴーグルの人は腰のベルトに付けているケースから何かを取り出して私の方に投げてきた。

「これは!」
魔法陣!

『火炎』とメモしてある。
「それを使え!どうせ私には使えん!」
なるほど!

「私を攻撃するなよ」
冗談っぽくゴーグルの人が付け加えた。
いや、それはないっす。

「ありがとうございます!」
『火炎』をリーダーにセットして『氷』
のバグズに狙いを定める。

『魔法陣(サーキット)自動詠唱(ロ
ード)!!』

たくさんの火の玉が『氷』のバグズに向かって飛んでいく。

ジュ!
飛んできた氷に火の玉がぶつかってその場で解けて消えてしまった。

これはいける!
「魔法陣使い!その調子だ!もっと火の玉を作ってバグズを打ち負かせ!」
「はい!!」
私は夢中で『自動詠唱』を繰り返した。

ジュ!ジュ!ジュジュ!!
火の玉と氷がぶつかるたびにものすごい湯気が辺り一面にたちこめる。

だんだんバグズもどこにいるか分からなくなってきてしまった。

「うわぁ、攻撃が防げてるのはいいけど、なんにも見えなくなってきたぞ」
ちょっとヤバいかも…。

ちょっとした瞬間、湯気の向こうでぼんやり見えていたバグズの影を見失ってしまった。

「あれ?バグズは?ゴーグルの人?」


バグズだ!知らない内に私の後ろに回り込まれてしまった!
もうだめ!

そう思った瞬間、バグズが光に包まれたかと思うと消えて無くなってしまった。

何?なに?どうなったの?
「危ないところだったわね」
ゴーグルの人!

「貴女が辺り一面蒸気で視界をゼロにしてくれたおかげでバグズに気付かれずに倒すことが出来たわ」
「え、それってどういう…」
「囮になってくれてありがとう!」
えぇぇ〜!!!

「そそそ」
うまく言葉がでてこない。

「ご褒美にその『火炎』と今回の魔法陣はあなたのものにしてもいいわよ、
くれぐれも悪用しないように!」
そう言うとゴーグルの人は私に魔法陣を手渡してさっさといなくなってしまった。

『氷』と…『疾風』、また風の魔法陣だ。『旋風』よりもちょっとレベルが高いのかも。

リンッ
大家さんからの呼び出し音。
「メグミちゃんかい?今まで通信障害が起こっていて連絡が取れ無かったんだけど何かあったかい?」
「はい、色々あったけどなんとかなりましたー」
説明しにくかったので色々で済ませてしまった。

結局魔法陣はこの間のも合わせて回収出来たので結果オーライだったんだけど、何だかしっくりこない〜!

しばらく人間不信になりそう。

(第10話終)
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