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魔法陣使い#08

第08話「勧誘(前編)」

宇宙に浮かぶ円盤都市コズモス。
ここに住む女の子たちの物語。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

昨日は色んなことがあった。
空を自由に飛べたり、謎の人物から命を狙われたり、後輩に正体がばれたり。

それにしてもエネルギー効率の良い魔法陣とか、なんかイメージしてたものより現実的。

次の日、セイラと待ち合わせてMブロックの繁華街に行ってみることにした。

待ち合わせの場所にぎりぎり到着。
セイラはすでに待っていた。
「メグ先輩!」
「おはようセイラ」
「お体の方はもう大丈夫なんですか?」
「うん、一晩寝たら戻ったよ」
「良かったー!」
私の健康を確認してからやっぱり抱きつかれてしまった。

セイラをふりほどきながら目的地に向かう。
結局あの時魔法陣を回収できなかったので、まだ残っていないか探しに来たのだ。

現場に到着。

『旋風』の時とは違い、暴れたのが『火炎』のバグズだけに、あちこちに『KEEP OUT』のバリケードテープと焦げ臭い匂いが漂っていた。

「ニュースでは連続不審火という扱いのようですわ」

セイラの持ってきた端末でネットの情報を見ながら教えてくれた。

その時の画像もたくさん投稿されていたけど、やっぱりバグズや私の変身した姿は写ってはいなかった。


そうだ!ゴーグルの女の人は!?
…あれ、見つからない。
偶然?それとも彼女も魔法陣使い?
話題にくらいにはなってると思うんだけど。
周りの人はそれどころじゃなかったのかな。

気になるとこだけど、とりあえず今は後回しにしておこう。

昨日バグズと対決した場所あたりにきた。

やっぱりここにもバリケードテープがあちこちに張られていた。

見張りのおまわりさんが立っていたけど火事の現場が多すぎてまだここは現場検証的なものはまだのようだ。

セイラといっしょに慎重に探してみたけど、見当たらない。
一応念のため持ってきたバグズ探知機も反応なし。

残念。
大した手がかりも見つけられないままNブロックに帰ることにした。

やっぱり燃えちゃったのかなぁ。
それともゴーグルの女の人が?

それにしても、あの人の魔法を打ち消す機械なんてなんであったんだろう?
魔法陣だってこの前、大家さんの所で偶然に出てきたとこなのに。

「…」
「メグ先輩、急に黙り込んでどうされたのですか?」
「あ、ごめん、魔法を打ち消す機械のことを考えてたんだ」
「お話しされていたゴーグルの女性が持っていたというものですね」
「うん、偶然にしてはタイミング良すぎな感じで」
「そうですね、ミッドノール先生のお祖父様の資料ではどんなに探してもそれらしい文献が見つかりませんでしたし…」
「これはやっぱり大図書館の立ち入り禁止区域にある本でも探さないとダメかなぁ」
「そうですわね」
「それじゃますますフューリーって人と仲良くなって友達にならないと!」
「ふふっ」
またセイラにちょっと笑われた。

次の日から魔法陣に関する資料探しをしばらくお休みして、立ち入り禁止区域に入る権利を持っているノノン・フューリーさんと仲良くなるための調査をすることにした。

「ノノンさんと言えばこの間の『火炎』バグズの事件があった時間の少し前位に大図書館の立ち入り禁止区域で見かけました」
「へえ」
「何かきっかけをと思いまして、しばらくその場で待っていたのですが…」
あーそれで部室にいなかったんだ。

「10分か15分位経った頃でしょうか、突然、立ち入り禁止区域から飛び出してこられて、声をかける間もないまま駐車場のスクーターに乗って商店街の方に走り去ってしまわれました」

その後、商店街まで歩いて空から降りてきた魔法少女(私)を見つけたとのこと。

なんという幸運。
今思うとセイラが見つけてくれて本当に良かった。
「あの時はありがとね!」
「メグ先輩にお礼を言われてとっても嬉しいです!」

「ノノンさんを探るといっても授業に出なければいけないし、よく考えてみたら結構大変」

「まずは放課後、立ち入り禁止区域の前で待ち伏せしてみませんか?」
セイラが提案してくれた。
それが一番確実かな。
「うん、それでいこう!」

次の日の放課後、セイラと待ち合わせて大図書館の立ち入り禁止区域に行ってみた。

昼間はたくさんの人で静かながらもにぎやかな場所だけど、この時間になるとひっそりとしている。

「あ、いた!(小声)」
ノノンさんだ。
いつもは部室にいる時間だから気が付かなかったけど、毎日決まった時間に来てたのか。

立ち入り禁止区域の前で1時間。
「出て来た!(小声)」

そのまま大学の研究棟へ。
これまた関係者以外立ち入り禁止だ。

仕方がないので近くのベンチに座って出てくるのを待った。

「意外と退屈だね」
「尾行は待つのが基本ですから」
仕方がない、ガマンして待とう。

それから30分ほどしてノノンさんが研究棟から出てきた。

「あの先は…」
「駐車場ですわね」

この間のセイラの話ではスクーターに乗って出て行ったんだっけ。

さすがにスクーターにはついてゆけない。
「女子高生の行動力ではここまでかー」

そう思っていたその時、ノノンさんが振り返って戻ってきた。

あれ?ノノンさん、こっちに来る?
慌てて知らないフリをしてみる。
が、そんなのでごまかせるわけもなく、ノノンさんはまっすぐこっちにやって来た。

「何の用?」
「いえ、私たちはたまたまここにいただけで…」
「大図書館からずっとつけてきてたでしょ?」
「あの…」
「研究棟に入ったあともここで待っていたようだし」
「え?そんな」
黙ってノノンさんは研究棟を窓を指差した。
「あそこからここ丸見えなんだけど」
あぁ〜っ!全然気っかなかった〜!!
「いやぁそのあの」
ノノンさんのジト目が痛い。
その時、
「あの!」
今まで黙っていたセイラが大きな声で話しだした。
「何…だ?」
ノノンさんもちょっと驚きで声の勢いが落ちた。
「私たち、部活動で魔法陣を研究しています!!」
「魔法陣?」
「そ、そうなんです!二人で資料を探してるんですよ」
「でも大図書館では文献が少なくて…」
ノノンさん、あきれた顔でこっちを見てる。
「魔法ならファンタジーのコーナーにいくらでもあるだろう」
「違います!私たちが探しているのは実在した魔法陣の方です!」
「ほう」
ここでノノンさんの顔つきがちょっとだけ和らいだように見えた。

「魔法陣についてどこまで調べたの?」
「それなり、です!」
セイラはあえて答えをぼやかした。
「それなりね、ふーん」
ノノンさんはセイラの話に興味を持ったみたいだ。

「それで私に何を要求するつもりだ」
ノノンさんがストレートに聞いてきた。
「はい、ノノンさんには…」
私が答えようとしたその瞬間、セイラが突然切り出した。

「ノノンさん!入部して下さい!!」
「えぇ〜!?」
まさかの入部勧誘発言。
ノノンさんどころか私も驚いた。

このあとどうなるの?

(第08話終)
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