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魔法陣使い#02

弟02話「バグズ」

宇宙に浮かぶ円盤都市コズモス。
ここに住む女の子たちの物語。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

次の日は魔法陣のことばかり考えてしまって授業どころでなく、終業のベルと共に部室にも寄らずに帰ってしまった。

「ミッドノールさん、ただいま帰りました」
「おかえり、メグミちゃん」
「何か分かりましたか?」
「うん、祖父の残した資料を調べ直して、いくつか分かった事があるよ」

「あのオバケのこと、祖父は『バグズ』って呼んでたらしい」

「バクズかー」
「よくゲームとかで聞くだろ?魔法陣ってのは魔法のプログラムみたいなものだから言い得て妙だよね」

「それと、これ見て」
大家さんは手元のモニターを見せてくれた。

「たまたま撮れてたものなんだけど」

昨日の屋根裏部屋の映像のようだ。
部屋の中央に大家さんが映っている。
そして大家さんの横あたりにボゥーっと光るモヤモヤが…。

「あれ?このモヤモヤしたやつ、私ですか?」
「そう、どうやら魔法の効果がある時はセンサーの類いが認識出来なくなるらしい」

「へー、じゃあ変身してる時の格好、ホロメ(ホログラムメモリ=この世界での写メみたいなもの)で撮れないですねー」

「ホロメ?ああ映像記録か、それもあるかも知れないけど問題なのはバグズの方だよ」

「うーんと?」
まだ話を飲み込めてない私に、大家さんはナゾナゾのような問いかけをしてきた。
「バクズがセンサーに映らないということは?」
「…あ、機械じゃ見つけられない!」
「そう、自分たちの足で一つ一つ探さないといけないんだ」
「えー!」
一気に私のテンションが下がった。
「どうするんですかーどこ探したらいいか分かりませんよー」

「大きな騒動が起きないことを祈りながら地道に探すしかないね」
「うーん↓」

元はといえば自分のせいだから、文句が言えない。

「あ、そうだメグミちゃん、万が一のことを考えて、魔法陣カードとリーダーを持っといておいて」
「え!持っていていんですか?」
「うん、事態を把握できるまであまり目立ったことはしたくなかったんだけど、どこでバグズと遭遇するか分からないからね」
「分っかりましたー!!」

特別だよ?と言ってリーダーと昨日使った『麻痺』と『捕縛』の魔法陣を渡してもらった。

一気に私のテンションが戻った。

次の日の私は別の意味で上の空だった。
そんな様子のおかしい私を見て、クラスメートのランとコシカが話しかけてきた。

「メグぅーどうしたんだよー、いつも以上に変だったぞ?」とラン。
「メグさん、昨日からどうしたのですか?」とコシカ。

ロウ族のランとミョウ族のコシカ。
二人とも私のクラスメートだ。
大親友ってほどでもないけど、休み時間のたびにふざけあうくらいの仲ではある。

「あたしが話しかけても生返事ばっかりだったし」
「ごめん、実はおとといから下宿先の大家さんの部屋の掃除の手伝いしててさー」
「大家さんって、郷土史のミッドノール先生?物持ち良さそうー」
「毎回講義で色んな資料持ってきてくれますものね」
「うんうん、絶対部屋散らかってるってパターンだよね!」
「そんなとこ…」
「やっぱりー♪」
「ラン、先生に失礼ですよ!」

話の流れで言いそびれてしまった。
もっとも大家さんからはあまり言わない方が良いと言われていたので丁度良かったかも知れない。

「それじゃ今日も掃除?」
「あ、いや今日は部室にでも寄って行こうかなって」

魔法陣のことは気になるが、焦っても仕方がない。大家さんからの連絡もないことだし、いつも通りにしておこう。

「ふーん、たまには私たち帰宅部の活動にも付き合ってよね!」
「あ、ごめんね…」
「あははっ冗談よ、また明日ね!」

そう言ってランとコシカは帰っていった。

「冗談か…」
いつもなら笑って済ませるとこなのに、やっぱり今日の自分は変だったか。

バグズのことの上に更に今日はサーキットリーダーと魔法陣。
誰に見せる訳でもなく持っているだけでついついにやけてしまう。
まるで新しい玩具を買ってもらった子供のよう。
その気持ち分かりすぎる。

今日一日、我ながら良く頑張ったものだ。

さいわい何事も無かった事ですし、
「それじゃー部室に寄ってきますか」
と思った矢先の事だった。

「キャ〜!!!」
すぐ近くから悲鳴が聞こえる。
「(あの声は)コシカ!?」
声の聞こえた方へ急ぐ。

「いたっ!」
やっぱりコシカたちだった!
「コシ!…あ」
「やーん!」
「バカ!やめろ!!」

なんという微妙な状況。
二人ともバグズの周りをフワフワと宙に浮いているではないか。

何も支えるものがないせいか二人ともかなりあられもない格好になってしまっている。

「現役女子高生的には、危機的状況なのかも」
バカなことは言ってられない。

私は物影に隠れ、カバンからサーキットリーダーを取り出し『変身』の魔法陣をセットした。

「魔法陣(サーキット)、自動詠唱(ロード)!!」

淡い光に包まれ、私は魔法少女の姿に変身した!

フワッとした感覚、まだ慣れないけど何とかできる。

そのままサーキットリーダーに魔法陣をセットしてトリガーを引く。

「『フリーズ』『キャブチャー』!」
リーダーから放射状に光が飛び出しバグズの周りを取り囲んだ。

「よし!」

一匹だけだったので初めての時よりもあっさりと捕まえることができた。

そしてこの間と同じようにしばらくするとバグズの形を失い元の魔法陣に戻った。

「回収成功!」
手に取った魔法陣を何気なく見てみるとカードの端に『浮遊』と走り書きがあった。
大家さんのおじいさんのメモ?
『浮遊』って…!もしかして空が飛べるようになるってこと?
益々テンションが上がる私。

「あの…」
「はい?↑」
急に声をかけられて声が裏返ってしまった。どうやら周りのことを忘れて舞い上がってしまってたようだ。

「助けて頂いてありがとうございます…あの」

あら、私って気付かれた?
一応まだ秘密だし、どうしよう…頭の中を色んなごまかしの言葉が駆け巡る。

「えーっと…」
「もしかしたら、これって何かの撮影ですか?番組?その服可愛いですね!」
「ああ、いやー何ていうかその…サヨナラ〜」

まさか撮影と勘違いされるとは。
正体がバレないから都合がいいけど。
やっぱりこの格好は目立ちすぎかー。

次は地味な格好にしようと思いながらその場から退散した。

偶然とはいえ魔法陣を回収できて良かったけど、これからこんなラッキーなことばかりじゃないんだろうな。
いまだに分からないことだらけだけどまずは大家さんに報告して次のことを考えてもらおう!

明日は明日のなんとかだ!

(第02話終)
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魔法陣使い#01

弟01話「魔法陣」

宇宙に浮かぶ円盤都市コズモス。
ここに住む女の子たちの物語。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

私の名前は瑠久(るく)メグミ。
友達からはメグって呼ばれてる。

身長は平均よりやや高め。
(体重はもちろん秘密)

成績はギリギリを狙うタイプ。

この春からフューリー大図書館附属学園の高等部に通ってる高校一年生だ。

放課後。
いつもならクラスの友達とおしゃべりしてるか部室で後輩の子とまったりしてるとこだけど今日は下宿先の大家さんとの約束があるので早目に帰ることにした。

下宿先は学校から歩いてちょっとの場所にある。

「ただいま帰りました!」と一階の喫茶店を経営してる大家さんの奥さんに挨拶したあと、急いで自分の部屋にカバンを置いて屋根裏部屋に向った。

「お手伝いに来ましたー!」
「いやあ、学校から帰ってきたばかりなのに手伝いを頼んじやって悪いねー」と大家さん。

大家さん、
トレバー・ミッドノール二世。
肩書きは郷土史研究家だ。
週に何回かは臨時教員と学校にきて講義をしてくれる先生でもある。

ちなみに大家さんは、私の身元引き受け人だ。

一人暮らしを許してもらったのも大家さんが父の知り合いだったからだ。

「いつもお世話になってますからこれくらい平気ですよ」
私は大家さんに片付ける場所を聞いて掃除に取りかかった。

今日の掃除はどうやら奥さんに言われたものらしい。

それにしてもこの部屋、散らかってる。
研究家の部屋というイメージ通り難しそうな本や資料で溢れかえっている。
しかも何に価値があるか分からないので思っていた以上に気を遣う。

ん?
資料という割には場違いな物を発見。
変な形のおもちゃの銃だ。先にカードを差し込むようなスリットがある。

「ミッドノールさん何ですか?これ」
「あぁそれは祖父の研究物だよ」
「お爺さんって歴史の先生か何かだったんですか?」
「いや、祖父はエンジニアだよ」
「?」

不思議そうにする私の顔を見てフフっと笑いながら大家さんはそのまま話を続けた。

「驚かないでおくれよ?祖父は魔法陣の研究をしてたんだ」

「はい?」
「笑っちゃうだろ?その仕掛けの近くにカードの束があるはずだよ」
「はぁ?」

突然のビックリ発言にあっけにとられつつも大家さんに言われた通り荷物の中を探してみる。

「…あ、あった!ありました!」
トランプくらいの大きさのカードの束。
一枚一枚にコ族の民族模様みたいな円形の複雑な図形が描かれている。

「わぁ、キレイ!」
「それがいわゆる魔法陣ってやつさ」
「魔法陣?」
「魔法の力を図形化して具体的な力に構築する基盤の事だよ」

「???」
「ははゴメンゴメン、つまりそのカードをメグミちゃんの持ってる機械で読み取ると魔法が使えるってことさ」

「魔法がつかえるー?」いくら私が夢見がちな少女とはいえ、さすがに信じられない。

私の怪訝な顔を見て大家さんも苦笑い。
「だよね、エンジニアだった祖父がこんな怪しい研究をしていたか不思議だよ」

「でも祖父が残した資料は、魔法陣に関するものばかりなんだ」

そう言いながら大家さんは近くの本棚から一冊取り出してパラパラとめくった。

「魔法陣のことを祖父はエンジニアらしく『サーキット(回路)って呼んでたみたいだね」

読み取り機の方は「サーキットリーダー」又は「リーダー」と呼ぶとのこと。

見せてくれた資料には『変身』とか『飛行』とか本当にできたらステキだろうなことがいくつも書いてあった。

「興味があっていくつかの資料に目を通して見たんだけど、やっぱり専門外の自分さっぱりだったよ」

大家さんはリーダーの真ん中辺りを指差した。

「資料によるとここにはめ込まれている宝石から魔法の力を引き出していたらしいよ」

「宝石…」
と言う割にはくすんだ只の石っぽい。
昔はもっとキレイだったのかな。

「昔から魔法が使えるという伝説が残っている種族なら魔法石無しでも使用できたとも書いていたよ、そうそうメグミちゃんみたいなアソル族とか…あ」

「あ」
カチリ

大家さんの話を聞きながらリーダーをいじっていた私は何か押してはいけないスイッチを押してしまったらしい。

リーダーのスイッチを押した途端、デタラメに差し込んだ魔法陣のカードが小さな振動と共にほのかに輝きだした。

「何?何?!」
「まさか本当に魔法が?!」

目に見えない力が私を通してリーダーに流れ込んでいくのを感じる。

「!!!」
次の瞬間、リーダーにセットされているカードが目を開けられないくらいに光ったかと思うと今まで見たことないような
オバケ?が次々飛び出してきた!

「メグミちゃん!」
「ミ、ミッドノールさん!?」

屋根裏部屋いっぱいに何だか分からないものだらけになってしまっている!

この後はもう大混乱だ。
読み取り機から出てきたオバケが目茶苦茶に暴れ回り、本棚の資料やカードを撒き散らかしている。

「何かいい手があるはず!」
大家さんが必死になって床に散らばった資料から何か探してる。

「早く思いついて下さいよお!」
私はリーダーを持ったまま何もできずに立ちすくんでいる。

「あ…」
大暴れしているオバケたちの中から影のようなものが私に向かってきた。

「やだ…」
怖いっていうか頭がパニックになって体が動かない。

「ヒッ!」
そんな私にゆっくりと近づいたかと思うと、そのままスーッと私の体と重なるようにすり抜けた。

「……ミちゃん!」
「?」
「メグミちゃん!!」

あ、大家さんの声!
「ミッドノールさん!」
「良かった!メグミちゃん!いいかい?
このカードを使うんだ!」

大家さんの手に一枚のカード。
「これは!?」

慌ただしくカードを手渡される。
さっき見せてもらっていた『変身』の魔法陣(サーキット)だ!

「ダメかも知れないけど試してみて!」
「でもどうやって?」
「さっきやったみたいにこの魔法陣をリーダーにセットして、魔法が使える自分を強く思い描くんだ!」

魔法の力…

「さあ!トリガーを引いて!」
魔法の力…魔法の力…魔法の…カチリッ

「!!!」
さっき感じた魔法の力が今度は自分の体を包んでいるが分かる。

夢を見ている時のような身体がフワッと浮く感じ。

それは一瞬だった。
自分の身体が光ったかと思ったら、みるみる自分の姿が変わっていった!

「スゴイ!本当に変身した!」
「やったぞ!メグミちゃん!…ん?メグミちゃん?」

大家さんの顔が驚きと喜びから呆気に取られたような顔に変わった。

「あれ?どうしました?」
「格好もそうだけど身体が…」
「え?」

大家さんの指差した先にある大鏡を何気なく見てみた。

「あぁぁぁっ?!」
姿を見に映っていたのは変身した!…どころではなく、全然別人!ヒラヒラした可愛らしい服を着た女の子!!

「メグミちゃん…それ、もしかして魔法少女?」

そうだ!これは自分が小さい頃、夢中で観ていたアニメの主人公だ。

「だって『魔法魔法』って言うもんだから思わず考えちゃったんですよぉ!」

「まあいい!これでオバケ達に対抗できるぞ!次はこのカードを読み取って!」

渡された二枚のカードをリーダーに…
「あれぇリーダーまでファンシーになっちゃってる!」

ええい!そんなこと気にしてる場合じゃない!急いでカードをセットしてトリガーを引いた。

「魔法陣(サーキット)!自動詠唱(ロード)!」

セットした二枚のカードが光り輝いて効果を発揮する。

大家さんの説明が耳に届いた。
「麻痺(フリーズ)と捕縛(キャプチャー)だ!」

まばゆい光りが放射状に伸びてゆく。

みるみる内に部屋中に暴れ回っていたオバケたちが一ヶ所に集められた。

「わぁ…スゴイ」
しばらくすると魔法の力が切れたのか、オバケたちの形がなくなって最後に元のカードに戻ってしまった。

「何…とかなったのかな?」
あれだけの大騒ぎがあったのがウソのように静まりかえっていた。

「トレバー、さっき騒がしかったけど掃除は進んでるの?」
階下から奥さんの声が聞こえてきた。

「あ…あぁ、ちゃんとやってるよ」
大家さんが慌ててその場を取り繕いだ。

「思ったよりも手間取りそうだから、あと少ししたらひと段落つけるよ」
「分かったわ、それじゃその時に夕飯にしましょう」

奥さんとのいつも通りの会話で、やっと元の日常に戻れたような気がした。

私と大家さんは散らかった部屋を色んなことが頭の中をぐるぐるとなりながらも形だけ片付けた。

「いただきます!」
そしていつもの大家さんの奥さんの美味しい夕食。

トラブルは収まったけど、まだ色々解決してないような気がする…。

…とりあえず、ご飯食べてから考えることにしよう。

(第01話終)

魔法陣使い#00

久しぶりにブログを更新します。

漫画っぽいものの他に何かできないか考
えて今度はラノベ風のものをやることに
しました。

基本テキストで気の向いた時にイラスト
を挟み込んでく予定です。

物語の舞台はSFですけどやってることは
日常系ファンタジーです。

出来る範囲内で更新してゆく予定ですの
で、目にしてくれる方々はそんなつもり
でよろしくお願いします。

タイトルは「魔法陣使い」です。
プロフィール

POP.OFF

Author:POP.OFF
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